くものいと

るめらやきくるみ(🍊) やききれたあな🕳

道の向こうの海に似た白い家㌢

瞬く視界のなかにはキラキララメのように紙吹雪みたいな光の泡が、私とは逆に空の方にあがっていった。 あたりは暗くて青い。上を見ると穴が空いたみたいな光があって、なんだか懐かしかったけどどうでもよかった。 私は悲しかったから、見慣れた家に知らな…

らりるれ乾パン

死んだら本当に一人なのかな?

夜は暗いから大好き まるいおつきさまがみてる 白くて遠いの でもずっとみてる ずっとみているよ

縺?縺?☆縺❤︎

人の精神ってなにでできてるんですか だししょうゆよ 形容しがたいなにかに嘘をぶつけて安心してもいいのよ ずっとそうしてきた気づけば 振り向くと其処には嘘でできたきらきらの青花模型が白い壁に等間隔に飾られてるし 本当の言葉って嘘だから罪悪感に苛ま…

左の部屋

英:The left room “Ocean” こつこつと積み木がひとりでに歩くような音がベッドのそばから聞こえる あかるい夕陽が部屋の中を戦略的にオレンジにそめ、そのまま喉や舌もオレンジの果汁を味わっているようだった オレンジの陽が部屋の中の影をもふわふわつんざ…

茹ででびるずそうる

英:boiled Devil's Soul かつおぶし あるいは逃げられぬ恋 長方形に立てられた白い廃ビルの屋上でまばゆく青に光るメロンパンを食べていた、いつのまにか 歯形を眺める私とかるくてふわふわのホワイトノイズがさらさらと鳴り、雪とお湯のようなきらきらした…

左の部屋

英:The left room “Ocean” その島には電車がなかったが、夜 寝ようと身体を横にすると、いつも遠い電車の声が聞こえた 太陽や時刻に関係なく、私は睡眠が近い時間のことを夜と呼んだ その声はいつもゆるやかで落ち着いた色だった 私は(そもそも、ここには電…

孤独は感じなかった。実際今もみらいも過去も、私も誰も孤独ではなかった。 目を閉じたら空のことを思った。それは星の息づく真っ黒のものだったり、白くて細長い雲が行き交う水色の空だった。寒い皮膚の上から見える熱い血や、爪の奥の色、のしっかりしたピ…

わたあめぷかぷか

英:fluffy cotton candy わたあめぷかぷか ねんりんのけーき さもないとサーモライトサーモンナイトサーモンサンド クリームチーズ入り… あつあつのおかゆ こごえているきみ きみっていうものはいつの日も個人を指さないのだ さむい私と適温のおかゆに入って…

手の中の真珠

英:Pearl in the hand たくさん指間や指の曲線を抜け終えた真珠がばらばらと落ちていく その動きは水そのもので にぶい銀色 落ちていくさまは綺麗だった 無意識に手のうちに残ったひとつぶふたつぶはわたしのものではない気がしたけれど放棄できるものではな…

終わりのケーキ

英:final cake シャボン玉の消えていく夜空 目を凝らしても暗闇の中の薄い膜を認識できないので、やめる ぬるい風 の中で思い出す暑さ 汗をかく感覚 知っている彼女のしらない部分ってどこ 名前、性別、年齢、以外のものぜんぶ しっているかのじょのほんとの…